1 会計公準
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(1)企業実体の公準
(2)貨幣評価の公準
(3)会計期間の公準
※ 会計の限界
お金に換算できないものは計上できない。(記帳の対象にならない)
--->採掘前の天然資源
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お金の考え方(ものさし)が変われば、全く違う世界が見えてくる。(会計も変わる)
※ 現在、米に広がる会計不信
・エンロン破綻、MCIワールドコム粉飾決算
・経営者、株主の視点、短期的な利益を重視
・企業の正しい実態を表すことの限界
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2 二つの種類のお金
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世界金融システム「商品として売買される通貨」
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今日世界をめぐるマネーは300兆ドル(年間通貨取引高)
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世界の全ての国々の国内総生産(GDP)の総計は、30兆ドル
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世界の輸出入高は、8兆ドル
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現システムの犠牲者
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「第三世界の人々」 「自然」
貧しい国 から 富める国への資源の移動
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根源的なお金の問い直し ミヒャエル・エンデ
「 <パン屋でパンを買うお金> と <株式取引所で扱われる資本としてのお金>は、二つのまったく異なった種類のお金であるということの認識です。」
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3 お金のシステム (利子についての考え方)
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減価するお金のシステム (マイナスの利子)
古代エジプトでは数千年にわたって、別のシステム(減価するお金)を持っていた。
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農民は穀物を収穫すると、穀物備蓄倉庫に持っていき保管してもらう。
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代わりに納入した穀物量と引渡日 が焼き込まれた陶片を受け取る。
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この陶片は穀物の受領を証明するものであると同時にお金として使用された。 (穀物によって担保されるお金)
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穀物はネズミによる食害や保管費用がかかるので、担保物の減価率をそのお金にも反映させた。つまりマイナスの利子のお金であった。
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農業者はお金を貯めておいても損ですから、別なモノの形で、自分の豊かさを維持しようとする。
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自分たちに長期的な利益をもたらすものに投資した。灌漑施設の整備や土地の改良にそそぎこんだ。
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ナイル河 流域は豊かな穀倉地帯になった。
(ローマ人により支配されプラスの利子のお金のシステムに代わりエジプトの繁栄が終わる)
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イスラムは利子を禁止している
池澤夏樹メールマガジン 「新世紀へようこそ 087」から
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4 地域通貨の取り組み
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モノの価格には25%の利子が含まれている。
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社会に負荷をかける利子システムに立つ制度でないお金のしくみをつくる。
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お金を地域へ取り戻して循環させる。反中央集権、反グローバリズムの方向性。
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一つのモデル、デザインしかないということではなく、地域や担い手の数だけヴァリエーションが存在する。それぞれが個性的な活動を展開。手探り状態である。
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主な方式
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口座変動形式 (通帳、小切手、電子カード 口座上でやりとりする)
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クーポン発行形式 (紙幣や商品券を発行してやりとり)
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借用証書形式 (借用証書を発行し、それらを裏書して流用していく)
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参考文献
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エンデの遺言(根源からお金を問うこと) NHK出版
河邑厚徳+グループ現代
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エンデの警鐘 NHK出版 坂本龍一+河邑厚徳
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パン屋のお金とカジノのお金はどう違う? オーエス出版社
廣田裕之
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池澤夏樹 メールマガジン http://www.impala.jp/century/index.html |
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