悲観的に考えて、楽観的に行動しよう



Q  われわれは森の再生に関して希望をもてるでしょうか?
今、世界で1秒にテニスコート20面分の森が消失し、一方で、テニスコート5面分の森が再生しているといわれてますが、われわれは森の再生に関して希望をもてるでしょうか?
 


このような複雑な社会で、自分のなすべきことを見つけるのは至難の業です。 そんなことを考えずとも、ただ情報に流されているだけでも、生きていけますし。しかし、それが許されているのもほんのちょっとで、いずれ自然からしっぺ返しを受けるでしょう。
その時に気がついても、すでに手遅れです。自分のために、自分の愛するもののために、今から何かをすべきではないでしょうか。人間がしたことは、人間が解決するしかないのですから。
「悲観的に考えて、楽観的に行動しよう」 僕が最近、気にっている言葉です。もうこれ以外ないでしょう。
森を失った文明は必ず絶滅してきました。世界中で森が失われている現在、人類文明は絶滅に向かっているのではないでしょうか?人間ひとりが生きるのに、16本の木が必要ともいわれてます。木を植えましょう。森を創りましょう。
 

坂本龍一 (ビック・イシュー スペシャルインタビューより)