情報共有こそがスピードとパワーの源泉
「ウエブ進化論」−本当の大変化はこれから始まる−梅田望夫著 ちくま新書
を読んで・・・
「グーグルは検索エンジンの会社」というのが一般的なグーグル理解であるが、実際にグーグルが行っているのは、知の世界の秩序を再編成することである。
すべての言語におけるすべての言葉の組み合わせに対して、それらに「最も適した情報」を対応させること。それが検索エンジンの仕事だ。
「最も適した情報」の基準(順位づけ)、で 「ウエブ上での民主主義」導入を宣言。
ウエブサイト相互に張り巡らされるリンクの関係を分析する仕組みでランクが決まる。
(世界中のウエブサイトを自動的に取り込んで解析。30万台のコンピューターが365日24時間稼動で行う)
ネットの「こちら側」と「あちら側」
情報をインターネットの「こちら側」と「あちら側」のどちらに置くべきか、
情報を処理する機能を「こちら側」と「あちら側」のどちらに持つべきか。
これからのIT産業の構造を決定する本質である。
2004/3 グーグル Gメールサービス参入を発表
(無料電子メールサービス 1Gバイトの容量)
2004/12 IBM レノボ・グループへ パソコン事業売却 (売却額2000億円)
グーグルの企業文化
「泥仕事を厭わず、自分で手を動かす」
「情報共有こそがスピードとパワーの源泉という思想」
「すべての社員に研究者のような行動を求める。」
20%の時間を自分独自の新規テーマに使うよう推奨。
アイデア起案、公開する。一定数が面白いと評価するとプロジェクトに認定。
進捗もガラス張りで進められる。新しいサービスを社内から生みだす源泉となっている。