押す」と「引く」という二つの力を上手に使い分けること。


「抜く」技術
 みずからは一歩引いて相手を立てる、つまり「私を抜く」(宮沢賢治ふうにいえば「自分を勘定に入れない」)ことによって対人関係を丸くやわらかくする、独特の知恵や技術のようなもの。
私はそれを「抜く技術」と名づけました。

むろん抜くといっても、単なる手抜きとは違います。がむしゃらに押す経験があって初めて、
抜く力の加減や感覚も養われる。そんな微妙な「抜き」のある商品は売れますし、
そんな組織は成長します。そしてそんな人間には大きな魅力があるのです。
 言い換えれば、「押す」と「引く」という二つの力を上手に使い分けること。
その緩急のバランスこそが人を成長させ、人生を充実させるのです。

「海洋温度差発電」
 海面20~30℃ 水深 1000m6℃。海水の温度差を利用して発電する。
(アンモニアを蒸発させ、蒸気でタービンを回転させ発電する)
 世界全体で1兆キロワットのエネルギーを採取することが可能。実用化の段階にきている。
 
 

「抜く」技術
 仕事に活かす・人生に活かす
 上原 春男著 サンマーク出版