複式簿記
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複式簿記の誕生とルカ・パチョーリ
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複式簿記は、13,14世紀ごろ、北イタリアで生まれたとされてます。
複式簿記でつけられた世界最古の帳簿は、1340年にジェノア市役所で記帳されたものです。
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複式簿記の原理は、1494年に、イタリアの修道僧であり数学者である
ルカ・パチョーリによって初めて詳述、印刷、出版されました。
「算術・幾何・比及び比例総覧 (SUMMA)」
※参考
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ゲーテの著述
「複式簿記・・・、あれがどんなに商人に利益を与えてくれることか。人間の精神が
発明した最もりっぱな発明のひとつだ。」
「ウイルヘルム・マイステル」ゲーテ著
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複式簿記の三つの特徴
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(1)すべての簿記上の取引を「勘定」によって体系的に記録するシステムを持っていること
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(2)借方貸方の二重記録を通して、貸借平均の原則が保たれていること
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(3)諸勘定を分類して実体勘定を集めた貸借対照表と、名目勘定を集めた損益計算書との二つの決算諸表を通して、期間損益計算が誘導的になされ、かつ両計算書から得られる利益金は、貸借を逆にして一致しそれによって記録の自動検証作用が果たされる。